1. 大出血の特徴
大出血が起こると血圧は低くなり、脈拍は弱くて速く(120回/分以上)、
顔面は青白くなり冷汗をかきます。
呼吸が浅く速くなり、意識が悪くなるような時は極めて危険な状態であり、
一刻も早く病院へ運ぶ必要があります。(出血性ショック)
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2. 出血の部位
外出血 (体の外への出血)
内出血 (体の中での出血)
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3. 出血の種類
動脈性出血:鮮紅色の血液が、傷口から勢いよく拍動性に噴き出してる出血。
(自然に止血することは少なく、放置すれば短時間のうちに、大量の血液 が失われる!)
静脈性出血:暗赤色の血液が、傷口から持続的にわき出てくる出血。
(大量に出血することは少ない。)
毛細血管性出血:非常に細い血管からの出血であり、連続的にじくじく としみ出てくる。
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4. 止血を行う場合の注意事項
危険防止:二次災害の発生を防止するように努める。
たとえば、道路上の事故では、けが人と救助者の安全が確保できる
場所に移動した後で、止血などの応急処置を行なう。
全身状態の観察:出血しているから、何がともあれ止血を行なうというのではなく、
止血を行う前に、けが人の全身状態を観察する。
局所状態の観察:出血している部位・出血の種類・大出血かどうか?
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5. 止血方法の実際
直接圧迫止血法
もっとも基本的な止血法であり、まずこの方法で止血を試みる。
動脈性あるいは静脈性出血であっても、
傷ついた血管が細ければ止血できることが多い。
《直接圧迫法の手順》
T.ハンカチ・タオル・ガーゼなどを傷口に直接あて、その上から圧迫する。
U.傷口にあてたハンカチ等の上から、止血する程度の強さで包帯を巻くのもよい。
V.止血効果を得るためには、少なくとも4〜5分以上の圧迫が必要。
W.止血した後も、傷口にあてたハンカチ等は外さずに病院へ運ぶ。
X.もし出血が続くようなら、傷口より中枢側(心臓に近いほう)の動脈を圧迫する、
間接圧迫止血法を併用してみる。
Y.上記の方法で止血できない場合は、止血帯法を行なう。
【間接圧迫止血法】
直接圧迫止血法のように、傷口の出血部位を直接圧迫して止血するのではなく、
傷口よりも心臓に近い部位の血管(動脈)を、指や手で圧迫し止血を試みる方法です。
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